
2015年10月10日(土)
ようやく10/8に営業を再開した竹岡漁港の梅乃家。
*最後に解説あり。

暖簾がかかるのも、約2か月ぶり。

午前11時頃、開店して約1時間が経過、既に店内満席で、行列待ち

全焼した2軒の家の敷地内では、フリーマーケット?が開催中。

店内の待ちを含めて20名以上の行列。
割り込みも若干。
あと行列中のスモーキングがまたたまらん。
海風は先頭から最後尾へジャストヒット☆

営業時間は午前10時から午後7時まで。

チャーシューはプロパンガスで、麺は七輪でと、使い分け。

厨房も真ん中に、水道と、寸胴があり、常にお湯を炊いています。

5,6人前を手慣れた手つきで、パートのおばちゃんが、茹でた乾麺をスープの入ったどんぶりへ。

手際が良いです。


チャーシュー兼乾麺の茹で担当。

宮醤油の一升瓶。







「梅乃家」の創業は1954年。
現店主の坂口さんの叔母さんが始めたお店。
元祖竹岡式の基本は、チャーシューの煮汁をお湯で割りスープを作る。
麺は「都一製麺」の乾麺。
この乾麺を創業当時から七輪で茹でます。
今も七輪で茹でています。
なぜか?
この方が、パートのおばちゃんが作るので、所詮素人、生麺だと、固かったり、柔らかすぎたりとばらつきがでますが、
乾麺は出来上がりが均一。
あともっとも大きな特徴が、
七輪の炎で茹でた方が、茹で上がりがふっくらと仕上がります。
これはとっても不思議な現象。
遠赤外線?!
外側が固めで、中がふっくら。
この方がお湯割り醤油スープとの相性も抜群。
ケンミンショーでは、梅乃家は火災で休業中だった事もあり、
まったく違うお店の厨房を紹介していて、
麺を茹でたお湯でチャーシューの煮汁を割ってスープにしていましたが、それは我流、本流ではありません。
それって正にインスタントらーめんを作る時の手法ですよね。
梅乃家の厨房を今回、しっかりと観察させて頂きました。
この日はスタッフのおば様は5名。
厨房には、チャーシューを仕込む担当、この方が、七輪で乾麺を茹でるのも兼務。
そして、らーめんを仕上げる担当。この方が、厨房の真ん中にあるお湯を絶えず焚いている寸胴も見ていて、そこからどんぶりにお湯を注いだり、寸胴に竹岡の水を足したりしています。
常時5、6人前のらーめんを作っていますが、結構、乾麺の茹で時間がかかりますね。
ふっくらと仕上げるのはなかなか大変かも。
麺が茹で上がると、右側のシンクで、茹で汁を捨てて、仕上げ担当さんが、豪快に麺を盛っていきます。
目分量で若干麺量を微調整。
そしてまた豪快に、チャーシューをのっけていきます。
豪快な盛りつけ方がラーメン二郎にも似ていて観ていて面白い。
そしてホール担当のおばさんが二人掛かりで、配膳。
お盆にスープが溢れていますが、お構いなし。
まさにスピードが命の漁師料理なのですね。
らーめんが700円、チャーシューメンが800円、薬味が50円。
ずいぶん消費税アップ、豚肉の高騰で値上げしました。
でも分量が減るよりも、昔の味を維持して、その分価格に転嫁する方式の方が私は良いです。
私はチャーシューメンに薬味(刻み玉ねぎ)は今回、別皿ではじめてお願いしました。
この方が、薬味がない時のスープと、薬味入りのスープの2タイプを味わう事が出来ます。
それにしても、「シンプル・イズ・ベスト」。
これほど感動的ならーめんはなかなかありませんね。
ご馳走様でした!
皆さんも、このラーメンはぜひ、海のそば、竹岡漁港で食べてみてください。
そうしないと本当の魅力は味わえません。
千葉県のラーメン文化遺産です。

お休みはご覧のとおり。
火曜日定休に、不定休もございます。